演劇の撮影と編集

video

先日、史跡旧崇広堂で行われた朗読劇「桜結び。」。
そのビデオを撮影して記録に残したいというご希望に応えることになった。

20分ほど前に会場に着いてみると、あの小さな崇広堂の講堂にいっぱいの人(140席)。
カメラを置く場所にも困ったが、なんとか隙間を見つけて3台のカメラを設置することができた。

カメラは、一眼風コンデジ(30分で切れる)とソニーの家庭用ハンディカムが2台。それに伊賀市文化都市協会さんが撮っていたビデオカメラ(これも家庭用)を後でお借りすることができたので、4方向からの映像が撮れていたことになる。

とはいっても、買った時期もメーカーも値段も異なるカメラの画質はかなりバラバラ。なおかつ撮っている場所が悪いので柱のカゲ(舞台脇に柱が立っている)になって何も写っていなかったり、はじめて見る舞台のせいで次に何が起こるかわからず、大事なシーンでカメラが動いていたり、見当はずれの場所を写していたりというようなこともあって、使える映像は多くはなかった。

さらに、一台のカメラは録画ボタンの押し忘れで途中まで動いておらず、もらえる予定だった音声データも途中からしか録音されていないので使えない。

ということで、どうしても編集する必要があった。

記録用なのでなるべく客観的にしたい、のだが、結果から言うとそれは無理だった。
どこで切るか、どの方向からの見るか、どう繋ぐかによって、お芝居の内容まで変わってしまう。結局は自分が演出しているつもりで編集していくしかないことに気付いた。

それなりに感情も込めて、あれこれ工夫しながら、映像を作る。途中から、もう自分の作品を作っているつもりでいたのだが、考えてみると自分はこのお芝居とはほとんど関係がないということが不思議な感覚だった。

かなり細かく切り貼りしてしまったのだが、実際に編集し終わった部分を見てみると、すごくうまくいった部分は、切り貼りしたように見えない。よく考えるとテレビで見る吉本新喜劇なども、本当は細かくカメラを切り替えているのに、ただ劇場をそのまま撮影しているだけのようにしか感じられない。

なるべく自然に繋ぎたいと思っていたので、それで成功なのだが、同時に苦労の跡も消えてしまう。
これは仕事ではないのでお金にはならないのだけれど。たまにこういうことをやってると発見もあります。